エッセイ
本を読むときに、ちょっとした癖が発現することがよくあるんですよね。本を片手で読んで、もう片方の手で指をパチッと鳴らしていたり、プーとずっと発音していたり、机の角で、靴下の上から爪をこすったり。最近本を読みすぎて、靴下に穴が開きました。
こんにちは、星野源さんのエッセイを二冊読みました。「そして生活はつづく」「蘇る変態」
この二作品で星野さんの原動力がわかったような気がします。もちろん表現者だと思うので、自分を表現したいとか、お客さんを笑顔にしたいという思いはあると思うんですけど、
エロです!
星野さんはただエロティックなことを原動力しているようにおもいました。私も男ですから、抜く、つまりオナニーをするんですよね。毎日くらい毎日二回以上している日も多いです。てか休みの日で出かけないときは絶対そうです。
このように、性欲をあまらせている私ですら引いてしまうくらいの星野さんのエロに対する執着はすごいなと思いました。こうエロさをうまく言いくるめて、気持ち悪くないように書いてるとかではなくて、自分の性欲をそのままに放出してしまっているから変態なんですよね。
ニュースのアナウンサーの足を見て、昨日男にだかれたかを分析する星野さんとそれを発信できてしまう純粋な表現者魂がうらやましい。というようなエッセイ二冊でした。
エロを言葉にして出してしまうっていうのは、勇気がいると思います。特に星野さんのように、女性に普通に気持ち悪いと思われてしまいそうなことを発信できる。やっぱり、思っていても、発信できずに隠してしまうことは当然だと思います。やっぱりかっこよくみられたいし、彼女だってほしい。例えば口説いてきた人が、自分のエッセイでAVしか見ませんとか街中の女性を日々値踏みしているような人だと事前にしっていた場合、どうなんでしょうか。
そこに星野さんの表現者魂が込められているなと思いました。
面白かったです。