20歳夢追い人から40代社畜嫁が怖いになるまで

20歳一人暮らし大学2年生。ドラム、小説、オードリー、旅行が大好きです。自分の言葉を持っている人が好きです。

「ぴえん」という病

こんにちは、「ぴえん」という病という本を読みました。


この本は今のZ世代と呼ばれる若い世代に対して、「今の若いもんはまともに考えることもできないのか」と日々怒っている上の世代に対して説明的な本であったと思います。私は20歳ですが、この本を読んで、素直に自分の知らないところではこういう世界があるのだなと思いました。


私はあまりニュースも見ないものですから、日々の流行りに疎くて、学校もとても閉鎖的なところにいるため、情報があまり入ってこないのですが、歌舞伎町での現状を知らない私にとってはとても興味深い作品でした。


トー横キッズやぴえん系、量産型の少年少女がどのような毎日を送っていて、どういうことを感じて、歌舞伎町という街に浸っているのか。歌舞伎町という街は数字がものをいう街、という世界の現状をしりました。この作品を読んで、まず、歌舞伎町に行ってみたくなりました。いつも外を出歩くときにつけているイヤホンを外して、トー横キッズとよばれていた 人たちは今どうなっているのか、2022年これからコロナも落ち着いてくる時代で、人とのリアルでのかかわりが増えてくる2022年がどのように、彼らに影響を及ぼすのかこの目でみてみたくなりました。


本書はどのような状況にあるかの説明が多かったので、興味を持ってほしいというよりは知ってほしいという目的が強いように思いますが、本書を読んで、興味をもちました。


今目次を見返してみると、”第三章 歌舞伎町の「自殺」カルチャー” と書いてあって、歌舞伎町では死すらも受け入れられる街というフレーズが思い出されました。今のZ世代である私は死にたいなと思うことも当然あります。これは人生に絶望したというよりも「もう頑張りたくない、疲れた。」という感情が強いと思います。


若い世代はとにかく、常に評価されている世代です。今までのネットが流行る前の世代とは全く違うと思います。本書でも言われていますが、SNSをやっていると、いいね!の数はきにしないようにしていても気になってしまうものなのです。そうなると、いいね!をもらえるような投稿になってしまうものです。一度人の評価を受けてしまった人は、その評価から抜け出すことはないのだと思います。今の若い世代はどこにでも評価の目がありますし、評価されようと思っていなくても、いつどこででも勝手に評価されてしまいます。評価を受けることを強制されてしまうのです。


評価を強制されると必然的に今の自分よりもよくならないといけないというような、思考になります。今の自分よりも良くならないと評価がよくならないというような思考になってしまいます。だから私も常に評価を強制される日常につかれてしまうのです。今日の自分よりも明日の自分は成長しているという野心あふれる界隈で使い古された言葉も、今は野心のない普通の日常を過ごす人間にも強制されているのです。


先進国兼野心国の日本がとってきた休息のない発展が今後令和ベイビーたちにZ世代を超える何かを植え付けるのか見続けていたいなと思いました。

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